助け合いの気持ち、現場を完成させるという強い意志が大事
■ 建設業で働くことを選んだ理由を教えてください。
もともと実家が建設業関係の会社を営んでおり、父の働く姿を近くで見ていましたので幼少期から建設業での仕事には興味を持っていました。このような環境でしたので、建設業で働くのは自然な流れでしたが、他にも理由があります。
建設業の仕事の一つに橋や道路、河川などの社会インフラの整備があります。橋や道路であれば利便性の向上、河川整備であれば自然災害に対する防災強化などを目的に行われます。このような仕事に自分が携わり、結果として地域貢献へとつながるのは非常にやりがいがありそうだなと考え、建設業を選びました。
■ 現在の仕事内容を教えてください。
現場では区割の位置を出すこと、掘削した箇所の高さや幅員の確認作業を、内業では安全管理や品質管理などの書類作成です。
■ 仕事で達成感や喜びを感じたことがあれば教えてください。
上司や先輩から教えられたことを、一回目よりも二回目の方が効率良くできた時に喜びを感じます。余裕ができた分の時間を、確認作業に充てることで、ミスの減少が図れました。さらには未経験の仕事に携わることもでき、自信にもつながりました。
■ 反対に仕事で落ち込んでしまった話があれば教えてください。
測量が終わり、設計値と実測値が合致しているかの計算の際に読み間違いがあり、測量のやり直しとなり、上司の手を煩わせてしまったことです。上司から細かく指示は受けていたものの、指示通りできずに失敗し、大変落ち込んでしまいました。
■ 仕事で発見や驚き、参考になった話があれば教えてください。
作業は綿密な計画を立てて進めますが、特に公共工事は長期に渡ることが多いため、イレギュラーな事象が発生してしまうと計画に狂いが生じ、工期の遅れにつながる恐れがあります。
ある現場で代理人が体調を崩し、一時作業が滞った事がありました。その時は他現場の方々が駆けつけてくれて作業を手伝い、当初の予定通り現場を完成させたことがありました。
この出来事を間近で見て、助け合いの気持ち、現場を完成させるという強い意志が大事だと改めて気付かされました。
■ 入社前の自分と今の自分とを比較して成長や変化を感じたところはありますか。
積極的に誰とでもコミュニケーションが取れるようになりました。
ある日、朝礼時に作業員の体調が優れないことに気がつき声掛けしました。声掛けには体調の把握や円滑に作業を進めるためということはもちろん、作業中の事故や災害を未然に防ぐという重要な意味もあるからです。
仕事に必要なこととはいえ、入社前に比べ成長したなと感じます。
■ 初任給は何に使いましたか?
使い道は二つ。一つは「焼き肉」です。本当は家族で外食に行きたかったのですが、コロナウイルスが流行していた時期でもあり、やむを得ず自宅で行いました。お店ではなかったものの、喜んでもらえたと思います。
もう一つは「本」です。社会人になり感じたのは仕事をする能力だけではなくコミュニケーション能力も必要だと思いました。そこで参考になる本を探していたら『一分で話せ』(伊藤洋一著)という本にたどり着きました。初任給で買うと決めていたので悩まずに購入。
この本を読み、学んだことは「相手が何を求めて聞いているのかを会話中で理解すること」と、「返答の際、相手の要求に対していかに簡潔で伝わりやすく結論から返答できるか」でした。実際、読む前と比べ会話がスムーズに進められたこともあり、成果があったと思います。
■ 年上の先輩、上司が多い職場だと思いますが雰囲気はどうですか?
明るく優しい雰囲気です。初めてのことや分からないことを先輩や上司がお手本となって何でも教えてくれます。仕事だけではなく雑談や悩みを話し合うようなこともあります。
■ 今後はどのような仕事をやってみたいですか?
施工計画書、工程表、積算など、未経験の仕事に挑戦してみたいです。できる仕事の幅を広げ、将来は施工管理技士になりたいと考えています。
髙橋 堅士郎TAKAHASHI Kenshiro
建築部
2009年4月入社
山形県立米沢工業高等学校
建設系建築コース卒
- 主な工事経歴
-
Honda Cars東置賜南陽長岡店新築工事
公立置賜南陽病院改修工事 JV
川西町新庁舎整備建設工事 JV
置賜広域行政事務組合やすらぎ荘建設工事JV
- 資格
- 1級建築施工管理技士 監理技術者資格者証 2級建築士
■ まず初めに、どうしてこの仕事を選んだのか教えてください。
建築工事現場が好きで現場でどういうことをしているのか気になり、興味が湧いてきたので建築の仕事を選びました。
松田組を選んだのは、高校生の時に、インターンシップを経験したのがきっかけです。一番は南陽市出身で地元ということです。
■ 入社当時と現在の仕事内容を教えてください。また、中堅に差し掛かっての仕事の変化はありますか。
入社間もない頃は仕事経験が浅かったので、上司からの指示を受けて動いていました。仕事内容も分からずやっていました。
現在は、できることが増えてきて、責任のある仕事もできるようになりました。仕事量も増え、やりがいもでてきました。入社してから13年たった今は、これをやらなきゃ、あれをしないと、と自分で段取りをして、できるようになり、任された仕事の指示があれば、それを完成させることができるようになりました。
■ 一人前ということですね。具体にやっていることはどんなことですか?
現場で実際にやっていることは、現場の運営で、工程に合うように、作業員や材料の確保や、施工図や工程表を作成して施工の管理をしています。
また、現場で事故が起きないようにするために、現場に不要な資材の放置がないように、整理整頓や、現場を巡回して危険個所や作業員が不安全行動をしていないかなど、安全第一に心掛けています。他に、墨出しや工事写真撮影、書類作成など、現場の運営のために様々なことを行っています。
■ 仕事に対する思いやこだわりはありますか?
民間工事でも公共工事でも、お客様や施主に喜んでもらえる建物をつくることです。建築は民間工事が多いのでそのように心掛けています。
■ これまでたくさんの仕事をしてきたと思いますが、一番印象に残っていることは何ですか?
どの現場も同じですが、工事が完了してお客様に喜んでもらえたことです。
その中で一番印象に残っていて、うれしかったのは、初めて現場代理人となって担当した、Honda Cars東置賜南陽店の新築工事です。
建物が完成した時の施主の社員の方からの話だったのですが、“滅多に褒めるようなことはしない社長ですが、今回はあんなに褒めていました。こんなのは初めてです。”と聞かされ、とてもうれしく印象に残っています。
■ 会社や現場の雰囲気をどう思いますか?
土木担当に比べて、建築担当は人数が少ないのですが、相談できる上司がいて、気軽に相談でき、また笑い話が出来る人間関係です。土木担当にも気軽に話が出来るので、いい雰囲気です。まじめな社員も多い気がします。会社のことでよくないところは、気を使っているわけではないですが、ないですね。
■ 仕事でのストレスは何で解消していますか?
ストレスはあまり感じないタイプですが、子供が小学生と幼稚園児なので、休日に家族と出かけることや、一緒に過ごしてリフレッシュすることです。
■ 髙橋さんが思う会社のいいところは何ですか?
社員の数が多すぎず、少なすぎず、ちょうどいいです。また、経験者が多く気軽に相談できるところです。会社のイベントも春には花見、秋には芋煮会やバーベキュー、社員旅行もあり、社員の交流が出来ていいです。
■ 仕事に関して会社への要望はありますか?
現在、土曜祝日は出勤になる現場が多いので、休日を増やしてもらえたらうれしいです。また、休暇を確保できるように現場を運営していきたいです。給料は残業もあるので、仕事に見合ってもらっています。
コロナ禍で、会社のイベントが出来なくなってしまったので、収まったらこれまで実施してきたイベントを続けて、交流の機会をつくってほしいです。
手塚 孝司TEZUKA Kouji
第4課土木部課長
1994年4月入社
山形県立米沢工業高等学校
土木科卒
平成28年4月から課長職
- 主な工事経歴
-
中川地区道路改良工事
梨郷地区道路改良工事
置賜地区交差点改良舗装工事
吉野川堤防舗装工事
吉野川河川整備工事(椚塚工区その11) 外
- 資格
- 1級土木施工管理技士 監理技術者資格証 2級舗装施工管理技術者 2級建設機械施工技士
■ 松田組に平成6年に入社されていますが、これまでどのような工事を担当しましたか。
入社して初めて担当したのが、三間通公民館の造成工事でした。現在の松田常務が課長で右も左もわからず、教えていただきながら現場を担当したのがスタートになりました。
初めての現場代理人として、山形県発注の南陽川西線の道路改良工事、初めての国の工事を担当したのが、国道113号線の舗装維持修繕工事で、切削して舗装工事を行いました。
山形県発注の坊ヶ里砂防ダムや南陽市発注の公共下水道工事などを、入社間もない頃の平成7年から14年頃まで担当しました。その後も数多く担当し、直近では、山形県から顕彰を受けた吉野川河川整備工事を完成させました。
■ 道路や河川など多くの地域の基盤となる工事を担当していますが、その中で、最も印象に残る工事や大変だった工事は何ですか。
全て印象深い工事ばかりです。特に印象残っていることは、工事が完成して住民の方から直接、感謝の言葉をいただいた時は、特に嬉しかったです。南陽川西線道路改良工事では、「道路がよくなってよかった。」と、また、吉野川の最初の災害復旧工事では、「安心できるようになった。」と直接声を聴けたことです。
■ これまで公的な表彰や社内での数多くの社長賞表彰など、多くの実績を積み重ね、現在も現場を担当していますが、常日頃の仕事への取組みやこだわりについて、話してください。
「地域住民に喜んでもらえるものを作りたい。」と、常日頃から心掛けて仕事をしています。また、工事に対する苦情があった場合には、いの一番に対応するよう心掛けています。また、苦情に対しては、発注者も直ぐに対応していただき感謝しています。
もう1点は、発注者は、お客様なので様々な課題に対しては、直ぐに対応するよう心掛けています。何を求めているのかを理解するために、発注者とのコミュニケーションも大切にしています。
最後は、当然ですが工事の見た目、出来ばえがよくなるよう、細心の注意を払いながら現場を進めています。
■ 休日はどのように過ごされていますか。
休日は家族サービスとしてトイレ掃除でしょうか。あとは、サウナが大好きで、時間があれば近隣のサウナ通いをしています。足裏マッサージなどもして、心身を整えています。最近、サウナがブームになっていますが、私はだいぶ前から通っていましたよ。
■ 若い社員に対して、管理職になるために伝えたい事や、こんなことをやってほしいという、メッセージはありますか。
若い人には、まずは「仕事では、うそをつくな。正直でいろ。」と言いたいです。2点目は、私が最初に担当した工事で現在の常務に教えていただいた「完成イメージを持って仕事を進めるべき」ということです。私からも若い人にはこのことを伝えていきたい。
3点目は、会社から給料を貰っているのだから、会社には損害を与えないような経営感覚を持って仕事を進めてほしい。まだ、たくさんありますが、ここまでにしておきます。
■ 会社への就職を希望される方に対して、松田組のここがいい!逆に、これはちょっと。というところを紹介していただけますか。
会社は休暇が取りやすいので、いいです。周りのバックアップもあり、急な用事でも休むことが出来る雰囲気です。
また、社風として会社のルールが厳しすぎず、伸び伸びと仕事が出来ることです。そのため、現場では、現場裁量で様々な取り組みが可能で、作業員の交流などコミュニケーションも活発になっています。
会社のダメなところはないです。ただ、個人的にちょっと気を使ってほしいところとして、工事の表彰や喜ばしいことを受けた時には、社長から直接一言もらえると、尚更やる気が出ると思っています。
■ 最後に、松田組に就職を考えている方へのメッセージをお願いします。
松田組は地元に根差した会社なので、腰を落ち着けて地元、地域に貢献できます。転勤がないので安心して働くことが出来ます。また、給料面でも優遇されていますので、是非、松田組を目指してください。